埋伏歯(歯が出てこない)
埋伏歯
-
治療前
-
治療中
-
治療後
歯が生えずに歯肉やあごの骨の中に埋まったままになっている状態です。埋まっている歯の大きさや向きによっては抜歯となることもありますが、矯正装置により歯を出す事が可能な場合は、口腔外科で歯肉を開き歯の一部を出してもらい(開窓)、矯正装置から歯を引っ張り良い位置に歯を誘導していきます(牽引)。
この患者さんは乳歯が抜けた後前歯が生えてこないので来院された8歳の患者さんです。右の2本の前歯(1番前の歯、前から2番目の歯)が埋伏していましたので、1本ずつ開窓を行い、リンガルアーチから牽引して歯をある程度萌出させた後、部分的にマルチブラケット装置を装着し前歯の排列を行いました。埋伏歯を牽引する場合の治療期間は、開窓してからある程度良い位置まで歯を牽引するのに平均で半年~1年くらいかかります。
治療費については、埋伏歯の牽引は治療の一部であるため、第一期矯正治療費に含まれます。
この患者さんは小学生から矯正治療を開始し、第一期矯正治療後、第二期矯正治療を行っており、治療費は総額 約106万円(税抜)です。
(検査料・診断料・装置料・調節料・観察料等、矯正治療にかかった全ての料金の総額です。)
本症例における治療のリスクや副作用
・埋伏歯の位置が深い場合や歯の形態、向きによっては、開窓・牽引はできません。
・骨の中に埋まっている歯を動かすのは大変難しい処置になりますので、計画通りにいかない場合もあります。一度の開窓で牽引が困難な場合は、再処置が必要な場合があります。
※その他、矯正治療全般におこりうる副作用はこちらをご覧下さい。